USB接続 2.5インチHDDケース (update:2002/11/28)

SL11R-IDEチップのファームウェアをアップデートすると、
Linuxで問題なく使えるようになります。
バージョン2.6cのファームで快適に動いています。
ただし、ファームアップデートするにはWindows 98のマシンが必要です。
ScanLogicのファームアップデート説明書に必ずWindows 98を使えと書いてあります。
なお、失敗するとチップが死ぬかも知れません。

IDE2.5インチHDDをUSB経由で接続するケースがあるのだが、これがLinuxで動かない。
SNEの製品で、「HD-225 Series」というものである。製品紹介ページもありました。
Windowsだと汎用USBストレージドライバで動くのに
チップ名称を見ると会社名は"CYPRESS"、チップ名は"SL11R-IDE-B"
どうやら、この会社のチップを使っている製品なようなので、ネットで探す。
ありましたウェブサイト。Cypressを探してみると、SL11R-IDEのデータシートを発見。

SL11RのSLというのは、Cypressに吸収されたScanLogicの略らしい。
SL11R-IDEはScanLogicの時に出したものらしい。
汎用のUSB-ATAPI変換チップで多くのポータブル機器に搭載されているらしい。
LinuxのUSB StorageのソースにはScanLogicという社名で記載されている。
どうやら、ヘッダーを書き加えるだけで動きそうだ。
探しまくったが厄介なチップだ。
VendorIDとProductIDがSL11R-IDEと同じじゃん
おもいっきり互換チップだという確証は取れた。
しかし、Revisionが2.60になっている。
Revision 2.60に対するパッチを見つけたのだが、 チップ名称不明となっていた。
「CYPRESS:SL11R-IDE-B M8T33-001-1.22 0141」

パッチ

LinuxのUSB Storageのソースコードを変更することにする。
usb.hとunusual_devs.h、storage.cをいじればよい。
SL11R Patch for Kernel 2.4.19 (2002/08/03)

認識確認

まず、USBポートに差し込む、dmesgコマンドを打ったときに下のメッセージが表示されると認識された事になる。

scsi0 : SCSI emulation for USB Mass Storage devices
Vendor:           Model:                   Rev:
Type:   Direct-Access                      ANSI SCSI revision: 02
Attached scsi disk sda at scsi0, channel 0, id 0, lun 0
SCSI device sda: 19640881 512-byte hdwr sectors (10056 MB)
sda: sda1
USB Mass Storage device found at 2

表示されたら、
mkdir /mnt/usb-hdd
mount -t vfat /dev/sda1 /mnt/usb-hdd
こうすればオッケーですね。

感想

新しいカーネルならば、ある程度ホットスワップ可能です。
USB Storageの汎用ドライバなので、アーキテクチャに関係なく動くと思います。
PlayStation2 LinuxとかiPAQで動かせるかもしれませんね。

なお、StationシリーズUSB接続キットも同じチップらしいです。

動作報告
F Works++さんより
SNE Pocket m Station NEO25G 同じチップを使っているらしく同じパッチで動くとの事。


Copyright (C) 1998-2004 Hajime Taira All Rights Reserved.