OEM元がSynapticsのタッチパッドは少し設定が必要ですが、Linuxでも全ての機能が使えます。
これは、hp nx9010特有ではありません。
Synaptics社のタッチパッドを組み込んでいるノートパソコンでは、タッチパッドを触るとクリックとみなす「タッピング機能」があります。
また、モデルによっては右端をスクラッチするとスクロールできる「スクロール機能」があります。
タッピング機能は、使いやすいという人もいれば、邪魔なだけという人もいます。
私は邪魔で邪魔で仕方がありません。
タッチパッドを制御するには、synapticsというXOrg/XFree86用のドライバーを利用します。
Fedora Core 3の場合、標準で提供されています。
Synaptics TouchPad driver for XOrg/XFree86からダウンロードします。
インストール後、設定が必要です。xorg.confに以下のように追記します。
ランレベル3ログインし、コンソールから変更することをおすすめします。
Section "ServerLayout" ...(省略) InputDevice "TouchPad" "CorePointer" ...(省略) EndSection Section "Module" ...(省略) Load "synaptics" ...(省略) EndSection Section "InputDevice" Identifier "TouchPad" Driver "synaptics" Option "Device" "/dev/input/mice" Option "Protocol" "auto-dev" Option "SHMConfig" "on" Option "EmulateMidButtonTime" "75" Option "VertScrollDelta" "100" Option "LeftEdge" "1900" Option "RightEdge" "5850" Option "TopEdge" "1900" Option "BottomEdge" "4850" Option "TapButton1" "0" Option "TapButton2" "0" Option "TapButton3" "0" Option "RTCornerButton" "0" Option "RBCornerButton" "0" Option "LTCornerButton" "0" Option "LBCornerButton" "0" EndSection
Kernel 2.4の場合、上記のSynapticsドライバーを使うか、
tpconfigというツールを使えばタッピング機能を無効にできます。
Linux tpconfig touchpad Driverというサイトからダウンロードしてくるか、freshrpmsから「apt-get install tpconfig」するか、どちらでも結構かと思います。
tpconfigインストールした後、以下のコマンドを実行してください。
なぜか、nx9010は「/etc/rc.local」に2行(つまり2回実行する)書かないと有効になりません。
# chkconfig --del touchpad # cp /etc/rc.local{,.orig} # echo '/usr/bin/touchpad --tapmode=0 > /dev/null 2>&1' >> /etc/rc.local # echo '/usr/bin/touchpad --tapmode=0 > /dev/null 2>&1' >> /etc/rc.local
hp nx9010のタッチパッドの右隅にスクロールする領域がついています。
当初、動かないだろうと思っていたのですが、意外や意外、
インテリホイールと同じプロトコルをしゃべってくれるみたいです。
なので、Xにて「IMPS/2」とすれば、普通に利用できます。
以下のように設定すれば、Mozillaで快適にブラウズできます。
Section "InputDevice" Identifier "Mouse0" Driver "mouse" Option "Protocol" "IMPS/2" Option "Device" "/dev/psaux" Option "ZAxisMapping" "4 5" Option "Emulate3Buttons" "yes" Option "Emulate3Timeout" "100" EndSection